通勤サイクリングで仕事の生産性が高まる!?

2023年2月20日

「JOY RIDE」は株式会社シマノとドコモ・バイクシェアがコラボレーションして、健康にまつわるお役立ち情報をお届けします。

自転車通勤をすることで、ビジネスの効率を示す労働生産性が高まることが3カ月の実験からわかってきました。 この結果は、私たちの『働き方改革』にもつながっていくのではないでしょうか。

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【労働生産性の変化】
図は、3カ月間の自転車通勤によって、働く人の『労働生産性』がどのように変化するのか調査した結果です。この調査では、ある企業において自家用車で通勤を行っている20名に対して自転車通勤を3カ月間実施してもらいました。そして、WLQ-J(※1)という測定ツールを使い、「身体活動」「時間管理」「集中力・対人関係」「仕事の成果」という4つの尺度で表される労働生産性の変化を自記式のアンケートによって評価しました。 

【身体活動だけでなく、時間管理や集中力、対人関係、仕事の成果までも大幅向上】
自転車通勤を実施することで、これら4つの尺度がそれぞれ改善していることがわかります(100%が最大)。興味深いのは身体活動以外の3つの尺度も大きく改善していること。身体活動が向上していることはわかりますが、それ以外の数値が向上している理由とは何でしょう?

【自転車通勤は「準備が必要」だからこそ】
これは一つの考え方ですが、自転車通勤は、車よりも帰宅に時間がかかり、体力も使います。そのため、帰る時間を想定した上で仕事の段取りをつけ、そのようになると「時間管理ができている」という感覚に繋がることが要因のひとつではないかと考えます。また、予定通りに仕事が進むと「集中力」が高まっていると感じたり、「仕事の成果」も上がっていると捉えられるかもしれません。単に身体活動量が増えるだけでなく、それに伴い労働生産性につながるメンタル要素が強化される可能性が、通勤サイクリングにはあるのかもしれません。満員電車から解放されるだけでなく、いつもと違う景色を楽しむことができる通勤サイクリング。週に1回からでも、はじめてみては? 

(※1)WLQ-Jとは『企業の「健康経営」ガイドブック(経済産業省)』および 『健康経営度調査票』において、推奨されている「プレゼンティーズム=健康の問題を抱えつつも仕事(業務)を行っている状態」を測定するツールです。