コロナ禍をどう生きる?人生のギアを上げる『幸福学』

2023年1月9日

「JOY RIDE」は株式会社シマノとドコモ・バイクシェアがコラボレーションして、健康にまつわるお役立ち情報をお届けします。

世界中の人が、当たり前の日常の尊さを感じるようになり、生き方の価値観も変わってきています。多くの人が健康や愛情、自由がもたらす幸せを望むように。今回は、幸福学研究の第一人者の慶應義塾大学大学院の前野先生にお話を伺いました。

◆そもそも幸せって?
図1、内閣府による生活満足度と一人あたり実質GDPの推移を見ると、GDPは1981年から右肩上がり、日本人の生活は年代を追うごとに豊かに。しかし、生活満足度はGDPに比例せず、横ばい傾向。

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図2、所得や社会的地位などを「地位財」、健康や愛情などを「非地位財」と分類すると、地位材が直接幸福につながるものではなく、この「地位財」は、他者との比較によって満足するもので、幸福感が長続きしにくい傾向が。
その一方で「非地位財」は、その基準が個人に委ねられ、他者と比較できないことから、幸福感が長続きしやすいのです。

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◆幸せにつながる4つの因子
「自己実現と成長」因子
「やってみよう」という因子。自分の個性を社会で生かしながら、充実感のある成長を得ること。

「つながりと感謝」因子
色々な職業・年齢・性格の友人がいる人の方が、そうでない人よりも幸せという傾向にあり、社会貢献活動に関わっている人の幸福度が高いという内閣府の調査結果も。

「前向きと楽観」因子
楽観的に出来事を解釈する。怒りに支配されそうになったら、自分を客観的に見つめ、どう対処するかを考えると、気持ちが切り替わりやすくなります。

「独立とマイペース」因子
他人は気にせず、目標に向かって淡々と進む。自分の軸を明確に、誰にでも心を開くことが重要。自ら率先して取り組んでいくことで、自分らしいやり方を確立できます。

◆自転車がもたらす幸せ
図3は自転車をこぐペース(ペダル回転数)の違いによる印象分布です。 こぐペースが速いほど、『おもしろい・ワクワクする・充実した』というポジティブな感情に。「非地位財」は他者と比較できるものでなく、自分基準で設定できる事も幸福感につながるポイント。慌ただしい世の中、少し立ち止まり、その時々の「いま」をぜひ自転車で感じてみませんか?

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