『ながら』による事故、交差点での事故を避けるには?「自転車のルールとモラルを考えよう」後編

2022年10月17日

「JOY RIDE」は株式会社シマノとドコモ・バイクシェアがコラボレーションして、健康にまつわるお役立ち情報をお届けします。

今回は、交差点での出合い頭の事故や携帯電話使用の『ながら走行』による事故を避けるために大切なことをお伝えします。

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【走り抜けたい気持ちにブレーキを。】
自転車とクルマの出合い頭事故は、信号のある交差点が3割、信号のない交差点が7割の割合で起きています。

その事故要因の多くは、クルマ側「確認したが見落とした」、自転車側「安全確認しなかった」。止まる強制力の低い場所では、クルマは「こちらが優先」という意識が強く、確認や判断が甘くなりがち。一方自転車も「クルマが来ない」という勝手な思い込みで走り抜けてしまい、衝突してしまう…ということに。車道ではクルマと同じ左側を走り、交差点の手前ではいったん停止、左右の安全を確認することが、事故に遭わない最善の方法です。

【ドライバーへの意思表示でスムーズに】
図2のように、車道の路肩や自転車レーンを走行中、停車しているクルマに進行を妨げられてしまう。こういう場合、注意したいのがレーンをはみ出す際の走行中のクルマと接触事故。

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走行が妨げられている状況に気づいたら、まず減速し、目視で車道のクルマを確認。そして、ハンドサインやドライバーとのアイコンタクトなどで意思表示し、進路変更しましょう。クルマが先行していれば一旦停止、安全確認をした上で発進しなければなりません。

【スマホの『ながら』より、風景や季節を感じ『ながら』】
図3のように、携帯電話で話しながら、あるいはメールをしながら自転車に乗ることは罰金や懲役に科される行為。

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実際、携帯電話を使用しながら自転車に乗っていた高校生が女性の背後から衝突し、5000万円の損害賠償の支払いを命じられた例も。どうしても電話に出なければいけないときは「止まってから」を徹底しましょう。ながら運転の対象は携帯電話だけでなく、イヤホンで音楽を聴きながら、片手で傘をさしながらの走行も注意力や集中力を妨げる要因。

五感を研ぎ澄ませ、まわりの風景やその場の空気感、季節を感じ『ながら』の サイクリングに変えていきましょう。

自転車歩道通行可の歩道でも、歩行者優先が第一。より慎重に車道側にルートを取り、特に子どもや高齢者に配慮したゆっくりとした通行が求められます。その歩道を歩いているのは自分、もしくは大切な家族という気持ちを持ってみては?