2022年8月8日
「JOY RIDE」は株式会社シマノとドコモ・バイクシェアがコラボレーションして、健康にまつわるお役立ち情報をお届けします。
糖尿病は予備軍を含めると2,000万人を超え、日本国民の5~6人に1人は糖尿病の可能性があると試算されています。もはや国民病ともいえる糖尿病。その対策に自転車通勤はいかがでしょう?
【自転車はウォーキングより血糖値を下げる?】
血中の糖分がどれだけエネルギー源として使われているかを、自転車運動とウォーキングで比較してみましょう。「血中乳酸」と「呼吸商」の値で比較します。
◎血中乳酸濃度とは?
運動強度が高まると血中の乳酸濃度が上昇し、脂肪とともに糖質が燃焼。乳酸は運動の負荷によって生成量が変化するため、運動強度の指標とされています。
◎呼吸商とは?
図1は運動中の二酸化炭素排出量と酸素摂取量の比で、1.0に近いほど糖質が主に使われており、0.7に近いほど脂質が主に使われていることを表しています。
◎%HRRとは?
% 心拍予備(Heart Rate Reserve)のことで、ある運動時の心拍数が、その人にとってどれくらいの強さかを表した指標です。
どちらもウォーキングより自転車のほうが高い結果が出ていることがわかります。さらに血糖値を運動前後で比較したデータが図2です。
運動後の血糖値低下の値もウォーキングより自転車が4・4mg/dl上回るという結果に。このように自転車なら血中の糖分を燃やしやすく、習慣的な自転車運動で上手に糖尿病対策ができるのです。
【継続できることが大きなポイント】
始めやすく続けやすい自転車通勤。運動不足やストレス解消に加え、血中の糖分の燃焼にもプラスに働きます。健康診断で生活習慣の改善を奨められた、不規則な生活で体重増加が気になる、糖尿病も他人事ではないのかも…。今こそ自転車通勤で糖尿病にならないカラダづくりを始めましょう。
野菜や魚中心のバランスのよい食事や十分に睡眠をとることも大切です。