仕事前の自転車通勤でサクサクはかどる、「はたらく脳」へ。

2022年5月16日

「JOY RIDE」は株式会社シマノとドコモ・バイクシェアがコラボレーションして、健康にまつわるお役立ち情報をお届けします。

【脳のワーキングメモリとは?】
脳の認知機能のひとつで、作業や動作に必要な情報を保持して処理する能力のこと。仕事を円滑に、効率的に進めるために重要な能力です。

【安静後と運動後、「脳のはたらき」はどう違う?】
この実験では、運動条件と安静条件において、それぞれワーキングメモリの働きがどう変化するかを調べました。(図1参照)

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被験者は30〜50代の男性28名。画面に数字が次々と表示され、2つ前の数字と同じかどうかを答える2バックタスクというテストでワーキングメモリを評価しました。この2バックタスクを25分間の自転車運動の前後と30分後に行い、同様に25分間の安静の前後と30分後に行いました。(2回のテスト後の新聞の時間は、安静条件を運動条件で同じ環境にするためです。)正答率は、運動30分後に有意に向上。運動直後には息が上がっていたり、汗をかいたりしていることもあって、少し時間を空けた後の方がより高いパフォーマンスに繫がるようです。さらに、反応時間の短縮も自転車運動の後の方が大きいという結果に。(図2参照)

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また、反応時間のバラつきですが、「バラつきが小さい=パフォーマンスが安定している、集中している状態」と言えます。こちらも自転車運動の後の方が小さいという結果。特に運動30分後に顕著に表れていますね。

【「仕事前の運動」に適しているものは?】
仕事前などの一時的な運動には頭を使わない単純な運動の方が適していると考えられています。仕事前に頭を使う複雑な運動をすると脳が疲労し、悪影響を与えかねないからです。 脳も筋肉と同じようなもので使いすぎると疲れるため、仕事前には何も考えないで集中できる単純な運動が向いています。

疲れない程度の自転車運動は、まさに「脳力」を発揮するための事前の運動として適しているのです。運動30分後の脳の働きが特に良いという結果から、少し時間に余裕をもって自転車通勤してみては?

体力向上のためだけでなく、認知機能の向上につながります。前向きに自転車を活用していきましょう!