2022年4月11日
「JOY RIDE」は株式会社シマノとドコモ・バイクシェアがコラボレーションして、健康にまつわるお役立ち情報をお届けします。
カラダ全体の70%近くを占める下半身の筋肉。大きな筋肉が集まっていて、血液中の糖を筋肉に取り込む働きや、足まで降りてきた血液を心臓まで押し戻すポンプのような役割も担っています。これらの筋肉を動かさないでいると、代謝・血流の悪化を招き、肥満や糖尿病、高血圧、動脈硬化が進み、ひいては心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な健康リスクにもつながります。
【体力は40歳から急下降!】
図1の通り、30歳から体力の下降は始まり、働き盛りの40歳からは大幅にダウン。脚筋力は、なんと60歳では約半分に。
【歩きを支える【腸腰筋】を鍛えて老けないカラダへ】
大腰筋、小腰筋、腸骨筋の3つからなる腸腰筋は、上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉。歩行を支える、いわゆるインナーマッスルです。この腸腰筋を鍛えられるのが自転車運動。自転車はランニングやジョギングより足腰への負担が少ないのが特長です。さらに、太ももからふくらはぎまで脚全体の筋トレになります。普段は左右の脚を交互に「踏み下ろす」感覚で漕いでいると思いますが、ペダリング中に最も腸腰筋を動かすタイミングは、実は引き足時。ビンディングシューズのようにペダルと固定されていなくても、足を引き上げる感覚を意識するだけで筋トレ効果があります。
【1日30分(週3回)でも効果あり!】
実際に自転車運動によって得られた筋力測定の結果が図2です。大学生8名に以下の条件で自転車に乗ってもらった結果です。
・期間:7週間
・頻度:1日30分/週3回
太もも前側の筋力は9~17%、太もも後ろ側の筋力は約8%UPしています。1ヵ月半ほどの手軽な自転車習慣でも筋力が上がるという結果に。
【いつのまにか脚筋力アップ】
自転車通勤で若いうちから運動習慣を身に付けることは、長い人生で大きな財産となるはずです。生涯を通じて活きる「脚筋力」をしっかりとつけておきましょう。