電動アシスト自転車はラクだから運動になってない?そんなことないんです!

2022年3月14日

「JOY RIDE」は株式会社シマノとドコモ・バイクシェアがコラボレーションして、健康にまつわるお役立ち情報をお届けします。

アシストの力で坂道ラクラク、グイグイ進む爽快感。電動アシスト自転車は体への負担を少なくラクに走行できます。ラクに走行できるということは、あまり運動にならないのでは…?
都内で行われた、ある実験結果を紹介しましょう。

実験の条件(【図1】参照)

image

◆コース:1周2.6km(キツい坂×2、ゆるい坂×1を含む)
◆被験者:25~64歳の健康な成人男女88名(男性69名+女性19名)
◆実験内容:3種のアシストモードごとに、心拍数と筋活動を測定
(小休止をはさみながら強モード(強)、標準モード(中)、オートエコモード(弱)で1周ずつ走行。走行中に心拍数と筋電図を測定。)

①意外に高い運動強度!(【図2】参照)

image


アシストモードを使った際の運動強度を調べたところ、かなりの急勾配である坂1・2だけでなく、ゆるい勾配の坂3においてもほとんどが50%HRRを超える結果に!(健康づくりの運動ガイドラインで提唱されている運動強度の基準値は50%HRR*。)

②スクワットと同様の筋活動?!(【図3】参照)

image


筋活動では、勾配のキツい坂の方が全体平均で筋活動が活発である結果に。この数値はスクワット時の太ももの筋活動を1.0とした場合の比較数値であり、坂1・2においてはどのアシストモードでもスクワット時とほぼ同等の筋活動が見られました。

この実験結果から、「電動だから運動にならない」とは言い切れず、運動しない人こそ、まずは「運動をはじめるきっかけ」として電動アシスト自転車を利用する価値は大いにありそうです。

【運動習慣のアシスト役に】
このように電動アシスト自転車でも、高い運動強度が得られることがわかりましたね。遠くまで走りたいけど自信がない、通勤ルートにある長い坂道がネックだ、そんな人こそ電動アシストの力を利用してみましょう。

*%HRR:ある運動時の心拍数が、その人にとってどれくらいの強さかを相対的に表した指標。% 心拍予備(Heart Rate Reserve)。